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Claris プラットフォームの紹介(FileMaker関連製品)

更新日:2024年5月20日



はじめに

  システム開発担当の「ほうがん」です。  「ゴジラ-1.0」見てきました。よくできていました。今年の私の一押し映画です。  終戦前からの展開、終戦直後の荒廃した東京と人々、怪獣映画としてではなく純粋な人間ドラマの中にゴジラが登場する感じでしょうか。最後は思わず泣いてしまいました。  「翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜」は11月23日から公開だったのですが、地元(滋賀県)の「草津イオン イオンシネマ」では1日の上映会数が23回と異常な回数でした。なんと、朝6時台から数十分おきに深夜まで上映されていました。この1日の上映数は1本の映画としては日本一ではないでしょうか。 さて本題に戻ります。




Claris Engage Japan 2023

 2023年11月8日から10日までの3日間、東京虎ノ門ヒルズにてClaris Engage Japan 2023が開催されました。

まずClarisについて簡単に説明しておきます。ClarisはAppleの子会社であり、日々私たちが開発に使用し愛してやまないFileMakerとその関連製品を開発しているグローバルな企業です。  Claris EngageはそのClarisが主催しているイベントで、日本国内での開催だけではなく世界数か国で開催されています。Apple本社のあるUSAにおいては年数回行われているイベントです。  日本でも年1回行われていましたが、この3年はコロナでの外出制限等の影響で年1回のClaris Engageは行われていたもののネット配信のみで実際に会場に集まってのイベントは行われていませんでした。  今年は、開発者、これから導入を検討されている企業様など大勢が会場(東京 虎ノ門ヒルズ)に集まっての開催となりました。最新のClaris製品の動向、最新技術の紹介、他システムとの連携などのセッション、開発会社のブースもあり、我々日本のFileMakerシステム開発者にとってはぜひとも参加したいイベントです。  弊社でも5名が虎ノ門ヒルズの会場で直接参加し技術的セッションやワークショップへの出席、各出展ブースをめぐり名刺交換などを行いました。直接参加していない弊社システムメンバーも会場での技術セッションなどをライブ視聴するなど、3日間にわたって非常に密度の濃い時間を過ごさせていただきました。この知見を今後の開発に活かしていきたいと思います。  今回は弊社でも販売しておりますClaris製品の紹介をさせていただきます。




Clarisプラットフォーム

Claris FileMaker Pro 2023

 FileMaker Proは直感的なインターフェースでデータベースを作成する事ができるローコードツールで、データベースを迅速に構築することができます。   FileMakerは最初Macだけで動作するカード型データベースで始まりました。現在はMacでもWindowsでも利用できて、個人的な住所録のようなデータベースから大規模な企業システムまでカバーするデータベースであり我々ベンダーにとっては開発環境でもあり、エンドユーザ様からは共有するデータベースに社内ネット―ワークや外出先からアクセスするクライアントでもあります。  後述しますが、FileMaker Server、FileMaker Cloudを購入いただくと契約数だけのライセンスが付属しますので、FileMaker Proを別途購入いただく必要はございません。  データ共有する必要のないPC1台でのデータベースの作成や利用、FileMaker Go用のカスタムAPPを作成するなどの場合に利用するといったパッケージです。



Claris FileMaker Go 2023

 FileMaker Goは、iOSデバイス(iPad、iPhone)用のアプリケーションであり、無料で配布されています。このアプリだけでデータベースを作成、システム開発する事はできませんが、このアプリを使用する事で社内ネットワークやモバイル環境からFileMakerデータベースにアクセスできて、PC同様に操作することができます。iOS端末では画面上のボタンを押す操作などがタッチ操作で行えるため、よりユーザフレンドリ―な操作を実現することができます。  さらに、iOS端末のデバイスの機能を活用してGPS情報の取得、カメラ、バーコードリーダー、署名などPC単体では実現できない機能を持たせることもできます。  また、FileMaker GoにFileMaker Proで作成したシステムを読み込んでおくことで、ネットワーク接続がない状況でも単体でFileMakerデータを操作できます。


Claris FileMaker Server 2023

 FileMaker Serverは、安全で信頼性の高い方法でFileMakerデータベースを共有するためのプラットフォームです。複数のユーザーが同時にアクセスし、データのセキュアな管理と共有を実現します。データベースのWEBベースの公開、他システムとの連携、別データベースとの接続、バックアップの自動作成、夜間にプログラムの自動実行などできる事は多岐にわたります。複数ユーザーがFileMaker Pro、FileMaker Go、WEBからのアクセスを使用してデータを同時操作する場合には必須の環境となります。  設置ですが主に2種の方法があります。 1)社内のサーバ機にインストールしての社内ネットワークからアクセスする 2)AWS、GCPなどのクラウド上の仮想サーバにインストールしてネット経由でアクセスする  契約数分のFileMaker Proライセンスが含まれていますので、PCにFileMaker Proをダウンロードして使用する事ができます。


Claris FileMaker Cloud

 FileMaker Cloudは、FileMaker データベースの共有をより簡単に素早く実現するためにClarisがクラウド上にFileMaker Server環境を構築していて、そのサービスを年契約でレンタルを行っていると考えていただけると理解しやすいかと思います。  年中無休24時間の監視、最新セキュリティ、20分おきの自動バックアップなどFileMakerデータベースを初めて共有する場合には最適なソリューションです。  契約後、短期日で世界中から共有したいFileMakerデータベースにアクセス可能になります。自前でサーバ機器の調達、管理、セキュリティ更新、サーバ管理者を置かなくても良いのもメリットとなります。  こちらにも契約数分のFileMaker Proライセンスが含まれていますので、PCにFileMaker Proをダウンロードして使用する事ができます。



Claris Connect

 Claris Connectは、ワークフローを組み合わるだけで異なるアプリケーションやサービスを連携し、ビジネスプロセスを自動化するためのツールです。直感的なドラッグ&ドロップのインターフェースで、自動化を実現します。APIを活用してさまざまなWEBサービス、アプリをつなぎ、データの流れやタスクの自動化を行い、作業の合理化と効率性の向上が図ることができます。  FileMaker ServerやFileMaker Cloudからの連携でリクエストを送信し、その結果を利用する事なども可能です。現在は「カスタムコネクタ」という独自のワークフローパーツを作成する機能も使えるようになっています。Claris Connectはアカウントを作成すれば利用できる無料利用枠もございます。



Claris Studio

 Claris Studioは近日販売予定の全く新しいツールで、クラウドベースのデータベースシステムです。WEB上のページでパーツをドラッグドロップするなどで直感的に不特定多数の方用の入力フォームを作成できます。  チームでデータを共有し、様々な権限毎にデータを色々な形式で表示する事もできます。それらの共有データは既存のFileMaker データベースに取り込むことができるようになる予定です。 ※開発途中であるため、実際の販売の際には仕様変更される場合もございます。




さいごに

 各製品のリンクをたどっていただきますと「無料評価版」が用意されている製品もございますので、期間内であれば各製品の実際の操作感、動作などを試すことができます。  弊社はClarisより「Claris パートナー リセラー」として公式に認められており、上記製品は弊社でも取り扱うことができます。  既存のFileMaker ファイルを変換して最新のFileMaker Cloudで利用したい。FileMaker Server環境を構築して共有したいなどのご要望がございましたら、そのお手伝いをさせていただけますと幸いです。

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