※動作環境はMicrosoft 365またはExcel 2021以降のバージョンになります
はじめに
記事を担当するのは、ティーマネジメントの ゆった です。
今回は、比較的新しい関数であるUNIQUE関数のご紹介をしたいと思います。
名前の通りユニークな値 (重複の無い唯一の値) を取得することができる関数ですが、使用にはちょっとした工夫が必要になります。
被りのないリストを作成したり、その件数をデータタブの「重複の削除」を使用して数えている場合には、ぜひこの記事を参考にUNIQUE関数を活用してみてください!
重複を除いたセルの数をカウントする
重複を除いたリストを取得するUNIQUE関数を用いて、重複を除いたセルの数を数えてみます。
まずUNIQUE関数で重複を除きたい列を指定します。
例) A列の重複を除いたリストを作成したい
= UNIQUE ( A:A )
UNIQUE関数に重複を除きたい列を指定しただけでは、1行目の見出しや空白セルまで含まれていることがわかります。
そのため、FILTER関数を用いて、空白を無視させます。
例) A列の重複と空白を除いたリストを作成したい
= UNIQUE ( FILTER ( A:A , A:A <>"" ) )
見出し行はCOUNTA関数で数をカウントしてから「-1」を行います。
例) A列の重複と空白を除いたセルの数をカウントしたい
= COUNTA ( UNIQUE ( FILTER ( A:A , A:A <>"" ) ) ) - 1
なぜ見出し行をFILTER関数で先に除外せずに最後に「-1」を行ったかというと、
COUNTA関数が計算結果が空白であっても、計算式が入っているセルまでカウントしてしまうからです。
つまり、UNIQUE関数で空白列を指定しても、「1」となるのです。
例) A列の値を全て消しても、1カウントされる
そのため、あえて必ず1カウントされるセルを含めて数えて、
最後に「-1」させることで、空白列を指定した時には「0」が返るように工夫しています。
さいごに
Excelには年々新しい関数が増えておりますが、ついつい使い慣れた関数を使ってしまいがちです。
これから作成するExcelはもちろんですが、たまには過去に作成したファイルを見直して、最新の関数を試してみるのも大切ですね❁
次の記事へ (2024/2/22追記) → Excel 重複を除いてカウントする②