はじめに
こんにちは。ティーマネジメントのシステム担当ムギです。
WinActor®でシナリオ作成をおこなう際、この部分は別のシナリオでも作ったな、
別のシナリオで同じような処理をしたけどどうやって作ったかな?という場面があるかと思います。
そんな時に活用できるのがWinActor®のシナリオインポートです。
ということで、今回はWinActor®のシナリオインポートについてご紹介します。
シナリオインポートとは?
WinActor®のシナリオインポートは、現在編集中のシナリオに他のシナリオファイルを読み込むことができる機能です。
他のシナリオファイルで作成したシナリオの一部をそのまま流用することや、
シナリオの全体の構成はそのままに一部の処理だけ修正して活用することなどができます。
また、シナリオのインポートはすべてインポートをおこなうか、
サブルーチンごとにおこなうかを選択することができます。
※サブルーチンとは?
ある一連の処理をひとまとまりにし、名前をつけたものを指します。
サブルーチンに関してはまた改めてご紹介します。
シナリオインポートを試してみよう
シナリオインポートは以下のいずれかから実行できます。
①シナリオ編集エリア>シナリオインポートアイコンをクリック
②[ファイル]メニュー>[インポート]>[シナリオ]を選択
それでは実際のインポートの流れを確認していきます。
今回は「テスト」ファイルに「インポートテスト」ファイルのシナリオをインポートします。
「テスト」ファイルのシナリオはまだ空で、変数も登録されていません。
「インポートテスト」ファイルには「変数設定1」と「変数設定2」のサブルーチングループが含まれています。
【1】シナリオインポートボタンを選択
まず、前述の①②いずれかの方法を使用してシナリオインポートを実行します。
【2】ファイルを選択
シナリオインポートを実行すると、ファイル選択画面が表示されます。
インポートしたいシナリオがあるファイルを選択します。
【3】インポートの方法を選択
対象ファイルのシナリオすべてをインポートするか、
サブルーチンのみをインポートするかの選択ができます。
「サブルーチンのみインポート」を選択した場合、
どのサブルーチンをインポートするかチェックで指定します。
インポートするサブルーチンは複数選択が可能です。
【4】インポート完了
今回は「すべてをインポート」で実行します。
インポートが完了すると、メインシナリオとサブルーチン、変数がインポートされていることが確認できます。
インポートしたシナリオは編集中のシナリオファイルの任意の場所に追加して使用できます。
※補足※
●インポートするシナリオにシナリオパスワードが設定されている場合
シナリオ編集パスワードを入力すると進むことができます。
(シナリオ閲覧パスワードやシナリオ実行パスワードではインポート処理が進められません。)
●インポートするシナリオに使用されている変数がインポート先にも存在する場合
インポートするシナリオに使用されている変数は自動的にインポートされます。
同じ名前の変数がインポート先ファイルに存在する場合は
同じ名前の変数を別の変数として扱うか、同一の変数として扱うかを選択できます。
別々の変数として扱う場合、インポートする変数は末尾に「_1」がついた変数名にリネームされます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回はWinActor®のシナリオインポートについてご紹介しました。
よく使用する処理などは事前に別ファイルにテンプレートを作成しておき、
必要時にインポートで流用するようにしておくと、シナリオ作成の時間短縮につながるかもしれません。
ぜひ必要に応じてご活用ください。
それでは、暑い日が続きますが、皆様お体に気を付けてお過ごしください。